全天には、1等星と決められた明るい星は21個しかありません。 このオリオン座はその明るい1等星を二つも持っているのです。 さらに、2等星も5個あり、非常に目立ちます。
そして、オリオン座の中心には三つの星がきれいに並んでいます。 ちょうど、ここが腰のベルトに当たります。
このベルトをはさんで、1等星のベテルギウスとリゲルがあります。
ベテルギウスは、巨人の脇の下と言う意味で、リゲルは巨人の左足の意味だそうです。
ギリシア神話の中では、オリオンは、巨人の猟師、他の生物よりもずっと高い地位を神に要求したので、
神々がオリオンのうぬぼれに怒って、オリオンを懲らしめるため、一匹のさそりを放ち、
オリオンはさそりに刺されてそのまま死んでしまったといわれています。。
その後、オリオンは天に上げられましたが、それからも、
さそりを恐れて、さそり座が東の空に上ってくる前に、西の空に引っ込んでしまっています。
また、オリオン座の腰の位置に並んでいる3つの星ほ中央あたりには、M42星雲があり、暗い夜には肉眼でもうっすらと光のしみのようなものが確認できます。
ちなみに、M42星雲など、M**(数字)という星団はなぜこう呼ぶのかというと、フランスのシャルル・メシェが作成した星雲・星団のカタログ(メシェカタログ)の42番目に表記されているからなのです。