秋の星座

 10月の始めになると、東の空に大きな四角形が目立ってきます。

その四角形はペガススの四辺形と言われていて、ペガスス座の3つの星と アンドロメダ座のひとつの星からできてます。

アンドロメダ座の足元には、ペルセウス座があり、 アンドロメダ座の北には、カシオペア座ケフェウス座が輝いています。

これらの星はギリシャ神話で結びつけられています。 南の空には南のうお座が淋しく輝いています。

ペガスス座

ペガスス座は秋の代表的な星座の一つです。

そんなに、明るい星ではないのですが、 周りに明るい星がないので、よく目立ち、 秋のその他の星座を探す時の目印となります。

ギリシア神話では、ペルセウスが怪物メドゥーサの首を切った時に 飛び散った血がしみて、そこから生まれてきたと言われています。

このペガススは、背中に羽を持つ空を飛ぶまさしく天馬です。 >そして、ベレロフォーン王子が、ペガススに乗って、

神の住む山に向かっていた時に神のゼウスが放ったアブに ペガススが刺されて王子を振り落として、 そのまま空に舞い上がり、星になったと言われています。

カシオペア座

カシオペア座は秋の代表的な星座の一つで、5つの星からできていてアルファベットのWの形をしています。

特に秋の夜空に目立ちます。このカシオペア座は北極星を探す時に目印の役割を果たす星座として知られています。

具体的には、Wの左右の辺を伸ばして、その交点と5つの星の真中の星を結んだ先です。右図のような感じです。

天の川の中にあり、姿も美しい星座です。

ギリシア神話では、ケフェウスの妃で、海の神の娘の誰よりも、自分の娘のアンドロメダが美しいと自慢し過ぎたために、海の神の怒りをかってしまい、エチオピアに大津波がおき、

困ったケフェウスとカシオペアは神に解決法を聞くと、娘のアンドロメダを海の怪獣のいけにえに捧げれば災いが収まると言われて、泣く泣く最愛の娘をいけにえにしてしまう悲しい姿が書かれています。

アンドロメダ座

アンドロメダ座はペガスス座の3つの星と秋の大三角形を形作っていて、 ちょうどアルファベットのAの形をしています。

肉眼で確認できるアンドロメダ大星雲が有名です。

神話によるとカシオペアの娘で、カシオペアが海のニンフの悪口を言ったため、 いけにえにされて、ばけものくじらに襲われそうになった時に、 ペルセウス王子が通りかかり、くじらを退治して、 ペルセウス王子とアンドロメダ姫は結ばれたと言うことです。

ペルセウス

ペルセウス座はカシオペアを追うように空に上っていきます。ちょうど剣をふりかぶったような形をしています。

ペルセウス座の頭の上には、二重星団があります。空気のきれいなところなら肉眼でもうっすらと光の雲が見えます。

ギリシア神話では、最も華やかな活躍をする人物のうちの一人です。

その姿を見たものは、おそろしさのあまり石になってしまうというメドゥサを退治しに行きます。

途中で、知恵の神に知恵と、青銅の盾を借り、伝令の神に姿を隠す兜と空を飛べる靴と鋼の鎌を借り、直接、メドゥサの姿を見ないように盾に姿を映しながら、近づきうまくメドゥサの寝首をかいて目的を達成しました。

その時の、血からペガススが生まれたと言われています。

南のうお座

秋の南の空には明るい星が少なく、そこにぽつんと明るく輝く 南のうお座のフォーマルハウトと言う星があります。

秋の星座の中ではただ一つの1等星です。

ギリシャ神話では、怪物のテュフォンに追われた愛の女神が魚の姿になって、 逃げたときの姿だといいます。

ちなみにフォーマルハウトの言葉の意味はラテン語で魚の口です。